翡翠の歌

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エカテリーナ宮殿 : 離れ [ロシア語の「愛している」とアルファベート順単語]




画像は、エカテリーナ宮殿の離れ(隠れ家=エルミタージュ)です。周囲に堀があり、ガイドさんによると、ハシケ?は、取り外すことができ、料理は下の階からリフトで届けられる仕組み。そうして、誰にも邪魔されず、女帝が愛人と逢瀬を重ねる。十人、一説には二十人以上の愛人がいたらしいので、稼働率は高かったでしょう。


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原作にも、いろんな形の愛がたくさん出てきますね。


離婚を勧められた時、アデール様が「わ・・・わたしはあの人を・・・! あの人を・・・あ・・・」  「あ・・・いし・・・て」という場面があり、女学生の時は「え!? 大嫌いなはずでは?」と絶句(男女の機微など分からん年齢でしたので、ほんと、驚きました)、充分すれてからは、「それなら縋りつければいいじゃない? 皇帝陛下も、いいように、って言ってるんだから」と思いましたが、まあ、プライドの高い彼女からすれば、正体不明の“金髪愛人”への強がりもあるし、姫の立場としては、「これは命令だ」と察したのでしょうけれど。





“愛する”は、ロシア語で、
любить


どの登場人物も、幾度も、声に出して、心の中で言ったことでしょう。ロシアの歌や詩にもよく登場します。


「私は、あなたを愛しています」は、
Я люблю вас.
ィヤー リュブリュー バース

「私は、彼を愛しています」は、
Я люблю его
ィヤー リュブリュー ィエボー

これらは、教科書的な言い方です。口語のロシア語は、日本語と同様、主語を略すことが多いです(語順の移動も結構自由)。主語により動詞の語尾が変化するので、「私は」なのか「彼は」なのか、それで分かるので不要なのです。


ですから、アデール様の、「あ・・・いし・・・て・・・」は、話の流れから目的語も明らかなので、こう言ったのでしょうか。
Люблю...


ただし、誇り高いアデール様ならば、敢えて「この私が、愛している」と強調したかも。
Я люблю...


もしくは、「(コンスタンチンでなく)彼こそを愛している」
Люблю его...





ここで、アルファベート順に、よく使われる単語をご紹介しましょう。

(注) ロシア語は基本的にはローマ字読みできます。
(注) 下線はアクセント位置で、のばします。英語と異なります。
(注) 母音が一つしかない単語はそこにアクセントがあります。
(注) “ё”には常にアクセントがあります。


а

いろいろ使える接続詞、助詞、間投詞

(発音) ア



банк

銀行

(発音) バーンク



вино

ワイン

(発音) ぶぃノー



где

どこで

(発音) グジェー



домой

自宅へ、故郷へ

(発音) ダモーイ



ещё

もっと、まだ

 (発音) ィエしょー



ёж

ハリネズミ

(発音) ィヨーシ



жаль

気の毒だ、残念だ

(発音) ジャーリ



звезда

星、スター

(発音) ズぶぇズダー



и

いろいろ使える接続詞、助詞、間投詞

(発音) イ



йогурт

ヨーグルト

(発音) イオーグるト

(補足) 比較的新しい外来語で、ロシア元来の乳製品を指す単語は他にあります



корабль


(発音) カらーブリ



люблю

愛す

(発音) リュブリュー



мой

私の

(発音) モイ



небо

空、天

(発音) ニィエーバ



очень

とても

(発音) オーチン



почему

なぜ、それゆえに

(発音) パチムー



рас

○回、機会

(発音) らース



сердце

心臓、中枢

(発音) セーるツェ


только

単に、〜だけ、たった今

(発音) トーリカ



уже

すでに、もう

(発音) ウジェー



фрукт

果物、嫌な奴

(発音) ふるークト



хочу

欲しい

(発音) ハチュー



цветок

花、草花

(発音) ツぶぇトーク



чай

お茶、お茶会

(発音) チャーイ



шар

球、球体

(発音) シャーる 



щи

キャベツスープ

(発音) しぃー 


подъезд

玄関、車寄せ

(発音) パド ィエースト



мы

私たちは

(発音) ムゥイー


осень

秋、凋落

(発音) オーシィニィ


эклер

エクレア

(発音) エクレーる

(補足) 比較的新しい外来語です



юла

独楽、落ち着きのない人

(発音) ィユラー



я

私は

(発音) ィヤー