ツァールスコエ・セロー(皇帝の村)にある、宮殿の一つで、鏡の間で、日本人の漂着者大黒屋光太夫がエカテリーナ女帝に謁見しました。数十年の復元作業を経て、サンクト・ペテルブルク建都300年記念に合わせて2003年に一般公開された琥珀の間が有名です。
また、プーシキンも通ったリツェイ(学習院)も併設されています。
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広大な敷地内には、ニコライU世夫妻お気に入りのアレクサンドル宮殿もあります。あまりにもお気に入り過ぎて、一家は冬宮でなく、しょっちゅうこちらに滞在していました、政治家や軍人を置き去りにして。きっと、アデール様も一緒だったのでしょう。それが、政治からの物理的、精神的逃避となり、国内外の喫緊の問題に対処しなかった(したくなかった、能力がなかった、興味がなかった)、そして、ラスプーチンに囲い込まれてしまった原因でもあります。