冬に関連するロシア語を紹介します。
・雪 снeг
・大雪 большoй снeг
・粉雪 сухoй снeг
・ぼたん雪 мокрый снeг
・吹雪
・横殴りの吹雪 мeтeль
・巻き上げるような吹雪 вьюга
・地吹雪 позёмка
・氷 лёд
・雨 дoждь
・寒い хoлодно
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サンクト・ペテルブルク市街の雪は比較的さらさらとして、日本の東北や北陸のようにドカッとは積もらず、湾に臨む故の強い風によって、あちこちに吹き溜まります。これは春まで解けることはなく、大きくなっていきます。こうなったらもう硬くて“雪かき”なんてできません。
問題は歩道。石畳の上に踏まれて幾層にも固まった凸凹の氷、その表面に新雪が化粧し、気をつけないと(しっかり歩かないと)滑ります。
だから、あんなに走ったらコケるって、ユリウス。
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原作では、“どばっ”と柔らかそ〜な雪に突っ込んで何事もなかったように無邪気に復帰していましたが、実際は薄い新雪のすぐ下は、凸凹の縁が意外と鋭い氷なので、怪我します(下手すると切って流血騒ぎに)。
特に怖いのは、ただでさえ前述の氷の山があって、狭く斜めになっている“壁際”。加えて、大抵の建物には半地下みたいな地階があり、その入り口への階段がむき出し状態ですので、落っこちるかもしれないと言うスリルに満ちています。
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そのように滑ったり落ちたりしないように、現地の方は腕を組んで慎重に歩きます。冬のロシアの写真に見かける、大人が2〜3人で“仲良く”歩いている様子は、安全のためなのです。
今は都会人を気取ったり、社会的孤立により、一人で歩く人も増えた結果、転倒する人が多くなったようで、「やっぱり腕を組もう」ポスターを見かけました。
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そして、雪以外にも危険があります。列車を降りる時に注意されたように、こんな欄干の金属部分に素手で触ったら大変です。
ありがとう、ウスチノフ!