翡翠の歌

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モイカ宮殿 : ハープシコード [金ピカの若者]




モイカ宮殿には、あちこちに、ピアノやハープシコードが置いてあります。帝政時代、宮殿で開かれた舞踏会などで、お抱えのオーケストラや軍の楽隊や、芸術に秀でた一族の演奏で、宮殿は音楽に溢れていたことでしょう。


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以下、ニコライとフェリックスについて、《THE  YUSUPOV  PALACE》(原文は英語)からの引用です。


・・・1908年、ユスポフ一家は大きな損失を被った。長男のニコライはハンサムで才能に恵まれ、将来は偉大な人物になることを約束されていたが、25歳でこの世を去った。彼は、サンクト・ペテルブルクの新聞によれば、"ロマンチックな関係"にあった美しいマリーナの嫉妬深い夫、マンテイフェル伯爵に決闘で殺された。


そして、次男のフェリックスがユスポフ家の富の唯一の相続人となった。彼はサンクト・ペテルブルク貴族のジュネス・ドレ(金ピカの若者)に属し、社会の慣習を無視した軽薄な若者という評判だったが、兄の市は彼に衝撃を与えた。一族の親友であったエリザベス・フェドロヴナ大公妃の影響で、彼は慈善事業に傾倒し、多くの時間と資金を寄付した。若き公子は進学を決意し、1909年から1912年まで、オックスフォードで学んだ・・・