翡翠の歌

復活祭のお菓子 : パスハ




【できあがる量の目安】
1200tくらい (底辺16p四方のピラミッド型容器分)




【材 料】
1、カッテージチーズ (次の方法で作った量)  *4)まで、10分とかかりません
 *成分無調整の牛乳・・・3リットル  ← 低温殺菌牛乳がおいしい
 *・・・300t ← 一般的な安い酢でOK。リンゴ酢ならなお可 (この菓子に風味が合う)
              米酢や調味酢などは不可 (和風の味になってしまう)
 1)牛乳を鍋に入れ、弱火にかける (70℃以上にしない)
 2)酢を全体に細く垂らし入れる かき混ぜない
 3)温まってくると、牛乳が分離し出す
 4)ヘラなどで2〜3回ゆっくりざっくり混ぜ、固形物と澄んだ液体に分離したら火を止める
 5)ほどほどに目の細かいザルをボウルにセットし、そうっと濾す 
    *濾した残り液は捨ててもよいですが、せっかく栄養価の高いホエー(+少々の酢)なので、
      私は、冷蔵庫で保存し (数日はもつ)、ボルシチやシー、ミネストローネなどに利用しています
 6)空いたボウルにセットし直し、一時間以上置いて水分を切る (冷蔵庫で一晩置いてもよい)



2、バター・・・100g  ⇒ 常温に置いて柔らかくする
3、生クリーム・・・100t   ← ホイップ用クリームは不可
4、卵黄・・・2個分
5、砂糖・・・1/2カップ   ← グラニュー糖か上白糖 (三温糖やキビ糖はその味と色になってしまう)
6、果実や皮の砂糖漬け・・・1/2カップくらい  ⇒ 細かく刻む (適当な形状のものが製菓材料店にある)
7、アーモンド・・・1/2カップくらい  ← パウダーか、細かいダイス状のもの




【作り方】
1)カッテージチーズを、ザルなどで裏ごしする



2)これにバターを加え、よく混ぜ合わせる
3)生クリームを、小鍋で人肌に温める(煮立たせない)
4)卵黄と砂糖を、ボウルに入れ、トロリとなるまでよく混ぜる
5)混ぜながら、生クリームを少しずつ垂らし入れる
6)これを小鍋に戻して弱火にかけ、常に鍋底からかき混ぜトロッとしたカスタードクリームにする
7)火からおろし、砂糖漬けを混ぜ入れる
8)これを大きなボウルに移し、完全に冷えたら、カッテージチーズを加え、よく混ぜる



9)アーモンドを加え、混ぜる





【型に入れる】
1)使用する型の内側にラップや充分に水で濡らしたガーゼ(調理用グレード。使い捨ても便利)を敷く
2)生地を詰め入れる
3)冷蔵庫で半日、できれば一晩冷やす
4)その間に更に水分が出てくるので、それを抜く(除く)方法を工夫する
*私は、製菓用品の「マトファ 18-10 ステンレス製 ピラミッドボンブ型 160×160mm」の内側にラップをして使いました。先端に隙間があるので、宙に浮かせることのできるタッパーなどにさかさまにしておけば、そこから水分が抜けます。下記の書籍で紹介されていた代用品は“植木鉢”です。




【飾り付け】
型から抜きます。お好みで、表面に、ナッツや砂糖漬け、ゼリービーンズ、クリームなどで文字や文様を施す





【供し方】
そのまま取り分けます。クリーチ(代用としてパウンドケーキ)の薄切りに添えてもよいです




*以上のレシピは、複数の参考書籍を元に、ロシア正教徒でなく、かつ面倒な料理が苦手な私が試行したものです
  従いまして、“本当のパスハ”かどうかは?ですが、現地でも地方や家庭により様々なレシピがありますので、
  これもまたありかな、と思っています
  主たる参考書籍 : 「世界の料理 ロシア料理」 TIME LIFE BOOKS 1974