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翡翠の歌
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Первая Глава
05 瓶の底
料理 : パスハ [祭日に関連するロシア語]
復活祭のお菓子 : パスハ
復活祭のお菓子 : パスハ
【できあがる量の目安】
1200tくらい
(底辺16p四方のピラミッド型容器分)
【材 料】
1、カッテージチーズ
(次の方法で作った量) *4)まで、10分とかかりません
*
成分無調整の牛乳
・・・3リットル ← 低温殺菌牛乳がおいしい
*
酢
・・・300t ← 一般的な安い酢でOK。リンゴ酢ならなお可
(この菓子に風味が合う)
。
米酢や調味酢などは不可
(和風の味になってしまう)
1)
牛乳を鍋に入れ、弱火にかける
(70℃以上にしない)
2)
酢を全体に細く垂らし入れる
(
かき混ぜない
)
3)
温まってくると、牛乳が分離し出す
4)
ヘラなどで
2〜3回ゆっくりざっくり混ぜ
、固形物と澄んだ液体に分離したら火を止める
5)
ほどほどに目の細かいザルをボウルにセットし、
そうっと
濾す
*濾した残り液は捨ててもよいですが、せっかく栄養価の高いホエー(+少々の酢)なので、
私は、冷蔵庫で保存し (数日はもつ)、ボルシチやシー、ミネストローネなどに利用しています
6)
空いたボウルにセットし直し、一時間以上置いて水分を切る
(冷蔵庫で一晩置いてもよい)
2、バター
・・・100g ⇒ 常温に置いて柔らかくする
3、生クリーム
・・・100t ← ホイップ用クリームは不可
4、卵黄
・・・2個分
5、砂糖
・・・1/2カップ ← グラニュー糖か上白糖
(三温糖やキビ糖はその味と色になってしまう)
6、果実や皮の砂糖漬け
・・・1/2カップくらい ⇒ 細かく刻む
(適当な形状のものが製菓材料店にある)
7、アーモンド
・・・1/2カップくらい ← パウダーか、細かいダイス状のもの
【作り方】
1)
カッテージチーズを、ザルなどで裏ごしする
2)
これにバターを加え、よく混ぜ合わせる
3)
生クリームを、小鍋で人肌に温める
(煮立たせない)
4)
卵黄と砂糖を、ボウルに入れ、トロリとなるまでよく混ぜる
5)
混ぜながら、生クリームを少しずつ垂らし入れる
6)
これを小鍋に戻して弱火にかけ、常に鍋底からかき混ぜトロッとしたカスタードクリームにする
7)
火からおろし、砂糖漬けを混ぜ入れる
8)
これを大きなボウルに移し、完全に冷えたら、カッテージチーズを加え、よく混ぜる
9)
アーモンドを加え、混ぜる
【型に入れる】
1)
使用する型の内側にラップや充分に水で濡らしたガーゼ
(調理用グレード。使い捨ても便利)
を敷く
2)
生地を詰め入れる
3)
冷蔵庫で半日、できれば一晩冷やす
4)
その間に更に水分が出てくるので、それを抜く
(除く)
方法を工夫する
*私は、製菓用品の「マトファ 18-10 ステンレス製 ピラミッドボンブ型 160×160mm」の内側にラップをして使いました。先端に隙間があるので、宙に浮かせることのできるタッパーなどにさかさまにしておけば、そこから水分が抜けます。下記の書籍で紹介されていた代用品は“植木鉢”です。
【飾り付け】
型から抜きます。お好みで、表面に、ナッツや砂糖漬け、ゼリービーンズ、クリームなどで文字や文様を施す
【供し方】
そのまま取り分けます。クリーチ
(代用としてパウンドケーキ)
の薄切りに添えてもよいです
*以上のレシピは、複数の参考書籍を元に、ロシア正教徒でなく、かつ面倒な料理が苦手な私が試行したものです
従いまして、“本当のパスハ”かどうかは?ですが、現地でも地方や家庭により様々なレシピがありますので、
これもまたありかな、と思っています
主たる参考書籍 : 「世界の料理 ロシア料理」 TIME LIFE BOOKS 1974