翡翠の歌

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ロシア正教会 : 教会 [ネヴァ川の跳ね橋]




画像の教会は、場所も名前もわかりませんが、おとぎ話に登場するような美しさ愛らしさです。サンクト・ペテルブルク市内にも多くの教会があり、それもさすが、皇帝のお膝元だけあって、大きなものばかりです。


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サンクト・ペテルブルクは、ラドガ湖から流れ出たネヴァ川の河口に造られた都市で、以前は100以上の島がありましたが、埋め立てなどで現在は40ほどになっています。


一面が沼地だったこのエリアに、大きな石造りの教会や宮殿を建てるには、当然、地盤作りから始めなければなりませんでした。外交的に有利で、また、正教会などとのしがらみから離れるためにも、ここに一から都を造ると決めたピョートル大帝は、モスクワから強制的に貴族や商人を移住させました。そうすれば、いやでも人の出入りが活発になります。彼らに、都に入る際、税のごとく、石を持ってこさせ(一説には、大きいのを2個)、沼地に沈めて地盤を固めていきました。


当然、平坦で、山や丘がなく、冬場にはビルほどの高さの巨大な木製滑り台が登場し、ソリで滑り降りる娯楽がありました。





ネヴァ川には建都当初は浮き橋しかありませんでしたが、後年、固定の跳ね橋が建設されました。氷がない季節、大きな船を通すために開きます。今は不知ですが、当初は人力だったそうです。


夜ならある決まった時間帯に毎日開いているのかと思いきや、現在は極力航行ルートにせず、それでも通過する船については予定表があり、ネットで調べられるそうで、見たい方はそれを調べていく必要がありますが、航行は真夜中ですので、短期旅行者には難しいかもしれません。


最後に旅行した時には予定表があることを知らず、待ちぼうけをくらいました。でも、深夜なのに橋自体も両岸の建物も煌々とライティングされ、沢山の人が欄干にもたれかかっておしゃべりしたり、散歩したりしていて、隔世の感がありました。