ラテン語で"Lilium convallium"、英語で"lily of thevalley"。意味は"谷に生えているユリ"。
また、日本語では"鈴蘭"ですが、実際にはラン科ではなく、キジカクシ科(旧科名ユリ科)の多年草です。
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一方、ロシアでは、"ландыш"(ランデシー)。語源は明確ではないようです。
・ひとつめの説:ポーランド語の"lanuszka"からきた。葉の形から連想された、雌鹿の耳が由来らしい。
・ふたつめの説:"ладан"(乳香)と、"дышать"(呼吸する)からきた。
・みっつめの説:葉が"гладкий"(滑らか)なことから、平らで滑らかなきのこの"гладыш"(グラディッシュルーム)からきた。
さあ、どれが正しいのでしょうか?
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今でも歌声喫茶でよく歌われる"すずらん"というロシア民謡は、とても賑やかな曲で、"谷間の姫百合"や"谷間に隠れる雌鹿"、"君影草"を想像するのは難しい。
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以下、アエロフロート機内誌(2015年秋号)掲載の、《華麗なるダイナスティ ユスポフ家》からの引用記事です(最終回)。
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・・・1938年には、イリーナとフェリックスの娘、イリーナ・フェリクソヴィチがロシアの大貴族の血を引くニコライ・ドミートリエヴィチ・シェレメチェフ伯爵と結婚。
第二次世界大戦後、ギリシャに移住したイリーナとニコライ夫妻の娘、クセーニャの結婚式にはギリシャ王コンスタンチンも出席した。彼らの娘タチヤナとその子たちも、現在もアテネで健在である・・・(完了)
参考サイト
НАШ ЗEЛЁНЫЙ MИР