翡翠の歌

画像の説明一覧へ





モイカ宮殿 : 音楽室 (オルゴール) [楽器に関連するロシア語]




当時の伝統では、貴族の主の部屋は、書斎と、図書室、ビリヤード室、食堂で構成されていたそうです。ユスポフ邸ではこれに音楽室がプラスされていました。理由は、ニコライ・ボリソヴィチ・ユスポフ・ヤンガーが熱烈な芸術愛好家で、アンティーク楽器の収集家としても知られた人物だったからです。音楽家としての才能にも恵まれ、自ら演奏や作曲を行い、曲は帝都やヨーロッパの貴族のサロンで演奏されたそうです。


● ● ● ● ●



楽器を表すロシア語を紹介します。


・楽器 музыкальный инструмeнт
・バイオリン скрипка
・ビオラ альт
     виoла
・コントラバス контрабас
・ピアノ фoртeпиано
  グランドピアノ рoяль
  アップライトピアノ пианино
  電子ピアノ элeктропиано
・ハープシコード・チェンバロ клавeсин
・フルート флeйта
・トランペット труба
・ギター гитара
・バラライカ балалайка
・マンドリン мандолина
・バヤーン баян
・グースリ гусли
・バンドゥーラ бандура








楽譜の左端や演奏会プログラムの伴奏者のところに書いてあるのを見て、なぜピアノの略称が"pf"なのか、不思議でした。


調べたところ、"ピアノフォルテ"が、ピアノの正式な?名称でした。ピアノが発明される前のハープシコード等と異なり、小さい音(ピアノ)から大きな音(フォルテ)まで出せる楽器という意味らしいです。ハープシコードはギターのように弦を弾いて音を出しますが、ピアノはハンマーで弦を叩く打楽器です。


現代の呼称は、英語やフランス語では、piano、ドイツ語は、klavier、イタリア語は、pianoforteのようです。