聖イサクの日(5月30日)に生まれたピョートル大帝の命で、サンクトペテルブルク建都直後に建てられました。最初のイサク寺院は木造の質素なものでしたが、大帝はそこで結婚式を挙げました。
現在のイサク寺院は、ニコライT世が建てたもので、広場には騎馬像があります。
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市内のどこからでも目立つ中央のドームには114キロの金が貼ってあるそうで、第二次世界大戦時、ドイツ軍の空襲の目印になることと、金であることがばれて、略奪されることを恐れ、市民が布などで覆い隠して守りました。
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略奪と言えば、爆破されて粉々になったエカテリーナ宮殿(ツァールスコエ・セローの離宮)の"琥珀の間"から、ドイツ軍が全て奪っていったのは有名な話です。観光で訪れるたびに、少しずつ修復作業が進んでいくのはわかったものの、「これ、本当に終わるの?」と心配でしたが、完成を見られてよかったです。ただし、何百キロもの当時の琥珀は未だ行方不明です。
それなのに、今、ロシアがウクライナに侵略し、爆撃で破壊しているとは、非常に残念です。