《ラファエロの間》に展示されている、キューピッド(たぶん)の彫像(たぶん)です。大きな魚の上に乗っている(襲われている?)状況です。
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美術品をネズミ被害から守るため、館内に猫が飼われているのは有名な話です。
最初は18世紀にピョートル1世がオランダから持ち帰った大型の猫。その後、エリザベータ女帝がカザンから取り寄せるなど、増やしていきました。
ですが、第二次世界大戦中、ドイツによる包囲で飢餓状態に陥った人々が、都じゅうの猫も食べ尽くしてしまいました。その結果ドブネズミが大繁殖、終戦後、中央ロシアからトラック2台分の猫が連れられてきました。
のちに、あまりに増え過ぎたので、一時、猫なしのネズミ対策が試みられるも、失敗。猫が復活しました。
今では、50〜60匹が、写真入りのネームカードを携行して、指定エリアで活動しています。
因みに、猫のための公的予算はなく、市民や館員からの寄付で賄われ、毎年3月28日は"エルミタージュの猫の日"として、さまざまな企画がされているそうです。
参考:ロシアNOW 2013年2月発行