翡翠の歌

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モイカ宮殿 : ニコラスの間 (天窓) [ギャラリー]




冬宮をはじめ宮殿やお屋敷には明かり採りのため、多くの天窓があります。改装のたびに、新たな天窓やいろいろな最新の設備も加えられました。例えば空調。窓を開けなくても、外の新鮮な空気を取り込める仕組みを作ったそうです。


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以下、劇場へと続く"ニコラスの間"などについて、《THE YUSUPOV PALACE》から引用です(原文は英語)


・・・ユスポフ家のギャラリーの広さは、今日でも訪問者を感動させずにはおかない。4つの大広間といくつかの小部屋は、19世紀には何千、何万もの作品を収容していた。


1830年代に建築家アンドレイ・ミハイロフによって古典様式で設計されたこの小部屋群は、ほぼそのままの装飾を保っている。その後、アレクサンドル・ステパノフによって、主に技術的な設備に関する変更が加えられた。"ニコラスの間"の天井にある天窓は、19世紀後半の発明で、部屋に展示された珍しい品々をよく照らす。


天窓が2つある巨大な特別室には、ユスポフ夫妻がジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロの大判キャンバスを展示していた。小ロトンダは、アントニオ・カノーヴァ作の有名な『キューピッドとプシュケ』を飾るのに最高の建築環境を提供した。古代の間では、古代の神々や英雄のまばゆいばかりの白い大理石の彫刻が、壁のテラコッタ色と大胆なコントラストをなしている。


この続き部屋は、南壁に様式化された凱旋門のある"ローマの間"によって完成される。一方では、絵画ギャラリーを締めくくるものであり、他方では、次のホール(ユスポフ家の劇場)で待っている別のタイプの創造的活動との出会いを期待させるものでもある。


ビュッフェルームは劇場のホワイエとして使用されることもあり、その装飾には、暖色系の貴重な木材、見事な金箔、型押しの装飾が施された小さなアーチが使われている・・・


*引用の前半は、第1部 09Л