宮殿から離れへと続く、まっすぐな並木道です。
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以下、アエロフロート機内誌(2015年秋号)掲載の、《華麗なるダイナスティ ユスポフ家》からの引用記事です。大富豪のお話で憂さを晴らしたい! 今日この頃です。
・・・ユスポフ家はシェレメチェフ家、デミドフ家と並ぶ大貴族で、その上、代々、直系の男子継承者がいつも一人ということから、莫大な富が分散されなかった。
彼らはロシア各地に広大な領地と邸宅、高級アパートメント、多くの企業などを所有していた。現在残っている主なものでも、サンクト・ペテルブルクのモイカ宮殿、モスクワ郊外のアルハンゲリスコエ宮殿、クリミアのミスホルスキー宮殿、さらには、フランスのブルターニュ地方の城やコルシカ島にも資産があった・・・
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記事中の"クリミアのミスホルスキー宮殿"は、"クリミアのユスポフ宮殿"とも言われ、GoogleEarthで、ドヴォレツ・ユスポヴィフ と検索してください。ヤルタ近郊の保養地で、外来植物の茂る庭園やワインセラーが有名で、革命後に国有化、ヨシフ・スターリンのダーチャ(!)として使われました。
それにしても、建てられたのは1909年ですって。大貴族にとって革命などまったくの想定外だったのでしょうね。
そして今、クリミアは戦場で、この宮殿の50q北にある軍港セバストポリは、ウクライナ軍の攻撃を受けています。勿論、クリミアはウクライナ領で、正当な行為ですが、流れ弾、あたりませんように。
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