1780年にローマ近郊で発掘された、古代ローマの共同浴場跡の床にあったモザイク画を、二分の一に縮小したレプリカです。
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以下、アエロフロート機内誌(2015年秋号)掲載の、《華麗なるダイナスティ ユスポフ家》からの引用記事です。
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・・・フェリックスは、1909年、オックスフォード大学に留学。留学先のロンドン、ハイドパークのアパートの内装は自身でデザインした。1910年代にはロシアで最初の自動車クラブを設立。幼い時から最高級のものに囲まれて育った故、名実ともにダンディーな貴公子となっていった。
1914年、ニコライ2世の姪のイリーナ・アレクサンドロヴナと結婚。アニチコフ宮殿で挙げた盛大な結婚式では、花嫁が付けていたのは、マリー・アントワネットのウエディング・ベールだった・・・
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イリーナも黒髪っぽいんですが、原作ではヒロインと同じ金髪。その設定のほうがイメージ的に"奔放で横暴で高慢ちきな女性"を表しやすそうだからなのか、黒髪のおかげで真面目そうで賢そうに見えては、ヒロインが浮いてしまいそうだからなのか。
それにしても、ユスポフ家が代々、フランス王家やボナパルト家とも親しく交流していたとはいえ、あんな最期だった方のベールを付けるのは、やっぱりよくなかったのではないかと。
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