翡翠の歌

アルファベートのあれこれ






<А と Я>

からまで」はロシア語では何と?

  ・ от А до Я




<д>

≪書き方≫

ロシア人の先生によると、「日本の足をしっかり書くこと。しかも内側に曲げ気味に!」とのこと。で〜んと立っているイメージなんですって(内股で?)




<ё>

≪辞書での扱い≫

語頭にくる単語は非常に少なく、大抵の辞書では“е”の中に混ぜて掲載されます。


≪現地での扱い≫

近年現地では、ё廃止論があります。歴史の浅い文字なので、わざわざ区別せずに、元々のеで書けばいいんじゃない?という主張のようです。それもあってか、ёなのに、еを使っている場合が多々あります。ロシア人には、これはеって書いてあるけど、本当はёだから、アクセントはここにあって、発音はヨーって難なくわかるのでしょうけれどね。まあ、ёはあまり用いられない文字なので冷遇されているのかな・・・。




<й>

≪発音≫

すごく短く軽く発音した日本語の“イ”です。


≪名称≫

й краткая(イ クらートカヤ)で、“短いイ”という意味です。


≪辞書での扱い≫

語頭にくる単語は非常に少なく、“и”の最終ページにちょっと掲載されます。




<щ>

≪発音≫

教科書などでは、“ししゃー”のように、“し”を重ねて表現されていますが・・・そんな発音できる? まあ、これ以外に書きようがないということでしょうか? 私は最初、この“し”のダブル攻撃に委縮して、まさしく“し”どろもどろになっていました。こういう委縮がいかに初心者の前進を阻んでいるか、です。


今では、「どうせロシア人みたいにはできないのだから、我流の真似っこで」の境地。だってロシア人も期待してないでしょ? で、“ш”より、思いっ切り、口を“一の字”の形にして(でも唇は閉じずに)、“イーっ”て言う感じにすると、それなりに聴こえるみたいです。


≪書き方≫

ロシア人の先生によると、しっぽが大事とのこと。ほんの少し右横にはみ出させ、内側に跳ねおろします。カンマやアポストロフィを書くように。




<ъ>

≪発音≫

ありません。


≪名称≫

твёрдый знак(トぶょーるドゥイ ズナーク)で、“かたい記号”という意味です。日本語では、“分離記号”、あるいは、“硬音記号”と呼びます。


≪役割≫

一つの単語の中で、“この記号の前と後ろを分けて発音する”ことを表します。

  ・ подъезд 
玄関

(発音) パド ィエースト

(補足) もし“ъ”がなければ、パヂェーストとなります



≪辞書での扱い≫

語頭にくることはないので、見出しにはありません。




ы

≪辞書での扱い≫

語頭にくることはないので、見出しにはありません。




<ь>

≪発音≫

ありません。


≪名称≫

мягкий знак(ミャーふキイ ズナーク)で、“やわらかい記号”という意味です。日本語では、“軟音記号”と呼びます。


≪役割≫

この記号の前の子音を、“イ”を言う時の口の構えで発音することを表します。あくまで口の構えだけなので、“и”と同じきつくはっきりとした“イ”にはならずに、やわらかく、ふにゃっとした感じになります。


≪辞書での扱い≫

語頭にくることはないので、見出しにはありません。