<もごもご言わないで>
「とにかく、口を大きく開けて、強い声で、語尾まではっきりとね」
日本語は母音が多いので、静かで優しく穏やかな響きですが、英語同様、子音の多いロシア語の話し言葉は、攻撃的。普通の内容のはずなのに、責められているよう(加えてサービス精神の乏しいサービス業従事者がほとんど)。口元を観察すると、よくもまあそんなに動くよねって感じです。顎、鍛えられてそう。ですから日本人にとっては口の筋肉が疲れるのが正しく発音しているという目安にもなりますね。
<子音に、“存在しない母音”を付けないで>
「純粋に子音だけで言い切って。無意識に母音を伴ってしまうのは日本語の癖ですよ」
従って、子音が連なる単語は、日本語的母音を排除して、子音だけで一気に発音します。
↓ 母音が1つしかない、こんな単語もあります
・ всплеск
水をはね上げる音。ぱちゃぱちゃと言う音
(発音) ○ ふスプレースクッ × ふぅスゥプゥレースゥクゥ
(注) 発音を本物に近づけて片仮名で表そうとすると、例えば、"ク"ではなく、"クッ"となりますが、それでは文字が増え分かりにくくなるので、このHPでは特に事情のない限りは、"ク"と書きます。
<前置詞と単語は続けて発音して>
「区切らず、一気に。一つの単語のようにね」
・ До свидания!
さようなら! また逢う日まで!
(発音) ○ ダスびダーニヤ × ド スびダーニヤ
(補足) до 〜するまで свидание 面会