翡翠の歌

ことわざ『モスクワは涙を信じない』




モスクワは涙を信じない
Москва Слезам Не Верит


wikipediaによると、「泣いたところで、誰も助けてくれないものだ」ということわざだそうです。つまり、「泣いていても解決しない、泣いていないで自分で行動に移せ」ですかね。


私はこのことわざを知らなかったので、タイトルからして意味不明でした。もしかしたら映画パンフレットに記載があったのかもしれません。でも当時、貧乏学生にパンフレットは高価だったので買えなかったと思います。本当によい時代まで生きてこられて幸運です。


で、これを信じれば、そこそこのマザコンぼっちゃんにレイプされて捨てられた世間知らずな主人公の涙目ではモスクワの環状道路が結婚指輪(得られなかった幸せ)に見えた、でも泣いていても誰も助けてくれないことは自身が分かっている、だから時折涙を流しながらも懸命に努力して、眼前の困難を乗り越えていく、挫けるたびにその決意を重ねていく、やがて職場で地位を得、育て上げた娘にも支えられる落ち着いた生活が送れるようになった、そんな今思えば教訓的な映画だったと思います。勿論ほかの解釈もあるでしょうけど。


ただ、このことわざ、いつどのような経緯で出てきたものなのでしょうか? まさか、この映画のタイトルから? まだまだ調査不足です。


それにしても・・・我らがヒロイン、涙、流し過ぎ・・・。それも、嗚咽するのではなく、振り向けば、静かにダーっと洪水決壊状態の彼女がそこに、という感じ。やっぱり、水銀の影響? あの頃からですもんね。