киоск
キオースク ⇒ キオスク
≪ロシア語 : 街頭や駅、公園などにある売店≫
★ 大きなガラスや板で囲まれた、一畳〜一坪くらいの小屋に所狭しと商品が並べられています。お客さんは店に入らず(入れず)ガラス越しに商品を選び、中の店員とは小窓でやり取りします。防寒対策ですね。日本の宝くじ売り場のようです。
★ ロシアのキオスクはあれもこれも売っているというより、専門分野(花、ピロシキ、土産物、雑貨、雑誌、タバコ等)ごとになっているものが多いです。
★ もともとは、トルコなど中東や地中海周辺の言葉で、“庭園の東屋”(=簡易建築)を指し、それが伝わったヨーロッパでは加えて駅や公園の売店、イギリスでは公衆電話ボックスのことも指すようになったそうです。ですから日本には、鉄道敷設に際し手本としたイギリスから伝わったのかも知れません。ただ、トルコとロシアは正教会繋がりがあるので、別ルートでロシアに伝わった可能性もありますね。いずれも根拠は不明ですが、私としてはロシア伝来説をとりたいです。
≪日本語 : 駅の売店≫
★ 以前は駅構内の小さな売店を総じてこう呼んでいましたが、コンビニの参入も盛んな今、死語ですかね。
★ JRでは今でも、“Kiosk”という商標の売店を続けているようです。読み方は“キヨスク”で、「清く安く」をかけて命名したそうです。でも、一部エリアでは“キオスク”と称しているとのことで、耳からの外来語伝播の歴史を感じます。
★ 昔は確か“キヲスク”って書いたような記憶があるのですが、“io”や“ио”を、“ィオ” ⇒ “ヲ”と表現したのでしょうか。
≪киоскを使った文例≫
・ газетный киоск
新聞の売店
・ цветочный киоск
花の売店
≪関連する言葉≫
・ киоскёр
売店の売り子