結論から言いますと・・・身も蓋もありませんが・・・自作するのが一番、もしかしたら唯一、です。
なぜなら、現在も積極的に、そして一般的に"ルタバガ"が食べられているのはスコットランド限定のようだからです。特に羊の内臓各種をそぼろ状に調理したハギスという伝統料理の付け合わせに、黒コショウをかけた"ルタバガ"のマッシュとジャガイモのマッシュは欠かせず、更にそれにスコッチウイスキーやグレイビーソースなどをかけていただくとか。
ただし、検索した限り少なくとも東京にはスコットランド料理店は見当たりません。ですが、スコッチウイスキー中心のバーがハギスなどを提供しています。残念ながら付け合わせはジャガイモのマッシュだけで"ルタバガ"のまでは用意されていないようです。
いずれにしても、スコットランド現地でも調理法やメニューにあまりバリエーションはなく、日本人の発案を含めても下記くらいです。
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すべて、まず皮を剥き、適当な大きさに切ってから調理を開始します。
1,スープやシチューの具材に
ジャガイモの代用として用います。印象としては牛乳系のシチューより、ビーフシチューやミネストローネ、ボルシチなどトマト系やコンソメ系のものにしっくりきます。
2,マッシュにして
水(塩を加えたもの)から茹でて、柔らかくして熱いうちに潰し、塩と黒コショウで調味する。バターを加えるとリッチに。
3,ローストして
水で洗って水気を拭き取ってから(注1)、オリーブオイルと塩、あればお好みのスパイスを絡め、200℃のオーブンでこんがりと焼く。仕上げにパルメザンチーズなどを振ってもよい。
4,素揚げにして
水で洗って水気を拭き取ってから(注1)、油(注2)で揚げ、熱いうちに塩を振る。
5,生で
薄くスライスしてサラダやバーニャ・カウダの具材に、細切りにして塩、コショウしてごま油や砂糖などで和えてナムル風に。
(注1)
表面に滲み出したデンプンを除くため。この作業を省いても可ですが、中まで火が通る前に表面だけが焦げてしまわないように火加減に注意します。
(注2)
日本ではなたね油(キャノーラ油)が一般的ですが、ロシア風ならばヒマワリ油でどうぞ。仕上がりはなたね油に比べてしっとりします。
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私が調理したハギスをご紹介します