吹雪の続く頃、その方は突然訪れた、ううん、運ばれてきた、若旦那様に。
慌ただしく帰ってこられた若旦那様が何を抱えてらっしゃるのか、はじめはわからなかった。
金色の・・・それは金色の長い髪の・・・女の子だったの。
あたしたちは手分けして沢山のお湯やきれいな布を用意したんだ。
お客様用のお部屋で手当てして・・・時々呻き声が聞こえたけど、途中からは気を失ったのかな、静かになっちゃった。
それからべったりと血がついた服を脱がせて、きらきらした髪や白い顔の血はお湯でぬぐって。
でも・・・本当に・・・この方は、人、なの?
絵でしか見たことないけど、天使様、かな?
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