真夜中、お屋敷中に響く叫び声で起こされた。
マフカ様だ!
慌てて降りて行くと扉の前にアンナ様がいた。
なのに、ただ立ってるだけでなんにもしてない。
中からはずっと、ものすごい悲鳴が聞こえて、扉も叩いてるのに。
開けないんですか? と恐る恐る尋ねると、必要ないって。
え?
あたしは心配で心配で。
でもアンナ様が・・・。
だんだん金切り声になって、叩く音は小さくなって。
ちょっとしたら何も聞こえなくなっちゃった。
そうしてやっとアンナ様が鍵を開けたんだよ。
後ろからこわごわ覗くとマフカ様が床に。
寝台に横たえてお顔を拭いて差し上げた・・・でも拭いても拭いても涙が流れてきて。
てっきりお医者様をお呼びするのかと思ったのに、アンナ様はあたしを連れて出て、また鍵をかけてしまった。
どうして?
心配じゃないの?
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